Cocktailzのことをより多くの人に知ってもらうために、twitterアカウントを取りました。アカウントは「cocktailzjp」です。いろいろつぶやいていきますので、よろしくお願いします。
さて、今回のViewpointのタイトルですが、twitterのアカウントを申し込んだときに聞かれた質問です。
「あなたは人ですか?」
ちょっと失礼な質問ですが、セキュリティ上とても大切な質問でもあります。
これが読めたらあなたは人です
twitterのアカウントを取得しようとしたところ、次のようなページが表示されました。
これは「CAPTCHA(キャプチャ)」といって、今操作をしているのがコンピュータではなく、人間であることをテストするための仕組みです。ページの中央にある、まがりくねった文字を読んで、すぐ下のテキストボックスに書き込む、というものです。
「この読みにくい文字が読めたら、あなたを人だと判定します。」ということですね。
CAPTCHAでロボットを排除
なぜ、こんなテストをする必要があるのでしょうか。
このCAPTCHAは、悪意のある利用者によって作成されたアカウント自動取得ロボットからのアクセスを排除するためのものです。悪意のある利用者は、ロボットを使ってアカウントを大量に取得してtwitterを荒らしたり、ときには詐欺などの犯罪行為にも使います。
これを防ぐために、今アカウントを取ろうとしているのがロボットではなく人であることを確認する目的で作られたのがCAPTCHAということです。
視覚障害者はアカウントを取れないの?
「アカウントを取ろうとしているのが人かどうかを判定するために、まがりくねった読みにくい文字を読む必要がある。ということは、視覚障害者はアカウントを取れないんじゃない?」
そんな素朴な疑問をもたれた方もいると思います。でも、ご心配なく。CAPTCHAにはきちんと代替手段が用意されています。
CAPTCHAのページを見ると、テキストボックスの下に、「これが読めない場合はここをクリック」とあります。さらにその下を見ると、「単語を聞いてください」というリンクがありますね。
このリンクを選択すると、単語をしゃべっている音声ファイルが再生されます。もちろんこれも、雑音が入って聞き取りにくいように加工されてはいますが、この音を聞き取ってテキストボックスに書き込めば、視覚障害者もアカウントを取得できるようになっています。
実際、私もこの音を聞いてアカウントを取りました。アルファベットや数字を英語の発音で読み上げるので何度か聴きなおしましたが、無事アカウントを取れました。
セキュリティとアクセシビリティの両立
CAPTCHAはセキュリティ上欠くことのできない仕組みです。しかし、それによって不当に排除される利用者が出てくることは望ましくありません。音声によるCAPTCHAの代替手段は、セキュリティとアクセシビリティがうまく両立した例といえるでしょう。